体験記~ぺっちゃんこになって東京に遊びに行こう!~

【イベント体験談】

日時:2018.12.1(土)10:00~12:00
会場:人と科学の未来館サイピア(岡山市北区)
主催:CHILDREN TRAVELS Project

※このイベントは終了しています!

人と科学の未来館サイピア

今回イベントが行われた会場である岡山県岡山市北区にある人と科学の未来館サイピアは県生涯学習センターの施設。サイピアのシンボルとなる「サイエンスドーム」のプラネタリウムでは美しい星空や迫力ある全天周映像番組を投影されています。実験・映像装置や各種器具を揃えた「科学体験・学習広場」では、平日は学校理科学習の場に、休日・夏休み等は科学教室やサイエンスショーなど幅広い世代が科学に触れ、楽しめる場となっています。県内外の企業や大学・研究機関等とも連携・協働を進め、「みんな科学が好きになる」を合言葉に、魅力あるプログラム体験ができる施設です。【詳しくはこちら‣http://www.sci-pia.pref.okayama.jp

そんなワクワクが溢れる人と科学の未来館サイピアで今回行われたイベントに、以前紹介させていただいた~りゃんよのおもしろかわいいイラストの描き方 ~の著者りゃんよさんがフリーランスイラストレーター講師として来てくれました♪

それではイベント体験談のご紹介です。

ぺちゃんこになって東京に遊びに行こう!

~君たちの描いたイラストの人形が旅に出るよ!~

フラット・スタンレーとはカナダで始まった教育プロジェクトです。
アメリカでは子供たちに人気の本「フラット・スタンレー」で、紙のようにぺちゃんこになってしまった男の子が郵便で送ってもらったりしながら、冒険の旅をしていろいろな経験していきます。
教育プロジェクトでは、物語の世界に入り子どもたちも自分のフラットスタンレーを作り、お友達に送ったりして様々な経験をしていきます。
今回のイベントで、子どもたちは楽しみながらお絵かきを教わります。そして自分たちが描いた「ぺちゃんこ」が東京へ旅に出ます。さあ、ファンタジーとコミュニケーションのはじまりです!

定員が15組ということで予約をしての参加となりました。参加費は子ども1人につき¥500。参加対象年齢は5歳以上の子どもとその家族だったのですが、12歳の娘が参加対象年齢を満たしているので4歳の息子も一緒に参加できました。
今回のイベントはイラストメインなこともあり、会場に来ていたご家族は幼稚園~小学生の女の子とお母さんのペアが多く見られましたが、幼稚園年長さんくらいの男の子やお父さんも参加していました。


 

講師&トラベラー紹介!

『イラストレーターりゃんよとプロトラベラーつばさの☆お絵かき&フラットスタンレー教室☆』
こちらが今回フリーランスイラストレーター講師として「イラストを描く時のポイント」を教えてくれた、~りゃんよのおもしろかわいいイラストの描き方 ~の著者りゃんよ先生!可愛いコアラ姿で来てくれました♪

そして、こちらは今回ぺっちゃんこになったみんなを東京に連れて行ってくれる、世界を飛び回っているプロトラベラー・プロデューサーのつばさ先生!

実際に東京のどんなところに連れて行ってくれるのかつばさ先生とりゃんよ先生のぺっちゃんこが、東京タワー、スカイツリー、巨大なガンダムなどを巡っている写真で紹介してくれました。

『ぺっちゃんこ・スタンレー』本の読み聞かせ


今回のイベントに関連する本として、『ぺっちゃんこ・スタンレー』を、特別にりゃんよ先生が本に合わせて描いたイラストを映写しながら、つばさ先生が読み聞かせしてくれました。

『ぺっちゃんこ・スタンレー』
ある朝、スタンレーは自分の部屋の壁に掛けていた掲示板がベッドに落ちてきて、ぺっちゃんこになっていた。ぺっちゃんこになっていたが、怪我もなく、痛みもない。そればかりか自由に動くこともできた。
ぺっちゃんこになったスタンレーが、封筒に入れてもらい郵便で送ってもらいながら冒険をしていくお話が描かれています。

この物語の世界と同じように、自分のイラストを描き、ぺっちゃんこの「自分の分身」を作り、自分に代わって東京のいろんなところへつばさ先生と一緒に出かけちゃいます!
自分は実際には行けないけれど、「自分の分身」を作ることで疑似体験が出来ちゃうんです♪

ぺっちゃんこスタンレーを作ろう!


りゃんよ先生によるお絵かき講座を受けながら、イラストの練習をして、自分のぺっちゃんこスタンレーを作っていきます。
まずは、用意されていた紙に、色鉛筆やペンなどで自分の顔を描いてみます。そして次にお母さん、お父さんのいろんな表情をした顔も描いてみます。お母さん、お父さんは自分の顔を描いて、次に子どもの色んな表情をした顔を描く練習をしました。

りゃんよ先生直伝★お絵かきのPOINT!
目の位置で印象を変えよう!
・子どもを描きたいときは、目の位置を輪郭の下の方に描く
・大人を描きたいときは、目の位置を輪郭の上の方に描く
これを意識して描くだけで、子どもと大人を簡単に描き分けられちゃいます!
他にも垂れ目・つり目・女の子にはまつ毛を足してみるなど…それぞれの特徴を掴んで描いてみましょう♪
前髪の描き方のコツ!
前髪が揃っている場合は、途中に隙間を入れると可愛く描けちゃいます♪色んな表情を描けるようになろう!
怒った顔、ニヤリ顔、泣いた顔、キランとしている…など感情を表現するには、どんな顔で怒るのか、どんな顔で泣くのか、目の形・口の形などよく観察して、簡単な特徴を掴むと描きやすくなります!
例えば怒ったときの表情は、目がつり上がっている、白目、見開いた目にしてみる、眉毛を吊り上げるなど。更に怒りマークを付け足すと更に怒った感じをプラス出来ちゃいます♪顔と身体のバランスは大事!
紙の中心部に大きく顔を描いてしまうと身体が描けなくなったり、小さくなったりしてしまうので、紙の上の方に顔を描くように注意しよう!色の塗り方
先に縁取りをしてから塗ると、はみ出さずに綺麗に塗れちゃうよ♪

練習が終わったらいよいよ本番です!厚紙に自分のぺっちゃんこを描いていきます!りゃんよ先生の教えてくれたPOINTに注意しながら、思い思いに自分の分身を描いていきます。描けたら色塗りをし、ハサミで切って完成です!

ぺっちゃんこを封筒に入れよう!

出来上がったみんなのぺっちゃんこがこちら!子どもたちもそれぞれ個性があってすごく上手で、お母さん、お父さんも負けじと味のある絵を描かれていました♪

配られた封筒に自分のぺっちゃんこを入れるのですが、そのままでは大きすぎて入りません。頑張って作った自分のぺっちゃんこを「ごめんね‥」と言いながら泣く泣く折り曲げ、封筒に入れ、つばさ先生に渡し、今回のイベント終了となりました!
みんなのぺっちゃんこたちは、つばさ先生と一緒に東京へ-。さあ、一体どこに行ってくるのでしょうか?写真が届くのが楽しみです♪

 

みんなのお絵かきした「ぺっちゃんこ」たちが旅をしている様子はここでチェックできちゃいます!
▼フラットスタンレー on Instagram▼
#ちるどれんちらべるず

 

イベントに参加してみて


今回イラスト講師として来てくれたりゃんよ先生に教えてもらったPOINTを参考にして、子どもは親の顔を、親は子どもの顔をお互いに描きあっている時間、みんなとても楽しそうでした。
お互いの顔を見合わせながら特徴を見つけ合うのは、普段とは違った感覚で照れくさく、また改めて我が子を愛おしむ時間に。怒った時、泣いた時の表情を思い出したり、それについてのエピソードを思い出して話が盛り上がったり。普段見せている顔がどういう風に映っているのか、どういう風に感じているのかなどが分かりあえて、新鮮な時間となりました。
今回のぺっちゃんこになって東京に行こう!では、自分のイラストが描ければいいのですが、りゃんよ先生は「自分だけじゃなくてお母さんやお父さんの顔も描けるようになってほしい」と、この練習時間にお互いを描き合う時間を設けてくれました。なぜかというと、りゃんよ先生は小さい時から絵を描くことが大好きで、子どもの頃お母さんに書いていた手紙に言葉だけじゃなくイラストを添えていたそうです。そうすることで言葉だけでは伝わらない温かみが出たり、自分の気持ちが更に伝わりやすくなったから、みんなにもそうやって手紙を書いた時にお母さん、お父さんのイラストも添えて気持ちを伝えてほしいとの思いでこういった時間を作ってくれました。
”イラストから想いが伝わる”ってあると思います。ちょっとした手紙や伝言メモにイラストが添えてあると、見た目も可愛いですし、もらった方は嬉しくないですか?簡単な絵でいいんです。下手くそでもいいんです。でも確実にそこから伝わるものってあると思います。みなさんもぜひ、手紙や伝言メモにイラストを添えてみてくださいね。
自分の描いたぺっちゃんこが自分の分身として旅に出る。自分で描いたものだから、既に愛着が湧いている様子が伺えました。そんなぺっちゃんこな自分が一体どこへ行って、どんな写真が送られてくるのか、想像したり、妄想したり、待っている間も楽しめるイベントです♪

後日談ぺっちゃんこが帰ってきた!


イベントから2周間後、郵便受けに見覚えのある封筒が入っていました。中を開けてみると、ぺっちゃんこになって東京に行こう!で送り出した自分たちのぺっちゃんこが!たくさんの写真と一緒に帰ってきました!りゃんよ先生からのお手紙付きで、子どもたちは手紙の端に描いてくれているコアラのイラストを見つけると「コアラさんだ!」と喜んでいました。
写真は、イベント時に子どもたちがつばさ先生に「行きたい場所」として伝えていたところ。高さ634m、世界一高いタワーの東京スカイツリー・お台場にある実物大ユニコーンガンダム、ポケモンカフェ、東京ディズニーランド…お土産にディズニーランドのカードが2枚入っていました。
実際には行っていないけど、自分の分身であるぺっちゃんこが自分たちに替わって旅をしてきてくれたのだと思うと微笑ましく思いました。それと同時に「写真と同じ場所へ行ってみたい!」と思いました。ぺっちゃんこたちが疑似体験してくれたことにより、そこで満足するのではなく、好奇心を刺激してくれたり、道標べになってくれるようなところもあるのだと思います。子どもにとって「ココに行ってみたい!」と思えることは、目標になり活力になります。
同封されていた親宛の手紙には、「ぺっちゃんこを送り返してくれたら、また一緒に出かけて写真を撮ってきます」と書かれていました。今回だけに留まらず、継続的に文通が出来る、新しいコミュニケーションの形なのではないでしょうか。
せっかくなので、ぺっちゃんこを描き直して、親子でイラストを楽しむところからもう一度やってみたいと思います。完成したら、もう一度自分のぺっちゃんこたちを旅に出そうと思います♪
次はどんなところへ連れて行ってくれるのか…今から楽しみです。

お絵かきの先生:りゃんよ
フリーランスイラストレーター。京都造形大学イラストレーション講師。
「お絵かきで色んなことがしたいだ!」
伝える手段として絵を描いていたので、小難しい文章をイラストにしたり、体験を漫画にするのが得意。タッチは、ポップでギャグでおもしろかわいい系。絵が好きな子に、絵を仕事にして欲しくて大学で講師もやってます。
【りゃんよ先生のHP▶https://illustrator-ryanyo.com/
旅に連れて行ってくれる先生:つばさ
プロトラベラー・プロデューサー。
「世界中が遊び場。」旅を続けてインスパイアされた様々なエッセンスをかき混ぜて、新しいものを生み出すのが得意なアイディア・メーカー。一方、大学の特別講師、コンサル、イベントプロデュースなどの経験もあり、多方面で活躍。
【つばさ先生のInstagram▶https://www.instagram.com/tsubasa.nagayoshi/
主催:CHILDREN TRAVELS Project
CHILDREN TRAVELS Projectは、子どもたちの大好きなぬいぐるみやお絵かきなどを通じて、子どもたちのファンタジーな世界を無限に広げるために有志たちにより始まった産学連携プロジェクトです。科学的な研究に基づき、子どもたちが楽しみながら成長につなげていただけるイベントや機会を創出していきます。
【CHILDREN TRAVELS Project▶https://childrentravels.com/

参考図書 紹介  
『ぺっちゃんこ・スタンレー』 ジェフ・ブラウン著 さくまゆみこ訳(あすなろ書房刊)

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